平氏が生まれた起源は・・・
平氏とは、もともと第50代天皇桓武天皇の子供達が「臣籍降下(しんせきこうか)」して、平(たいら)の姓をもらって、その子孫が関東や西日本に散らばって、板東平氏や伊勢平氏に
なったと書きましたが、そのことについて、平氏の起源を遡りたいと思います。
昔は天皇にも正室である皇后の他に、側室である妃や夫人といわれる女性が沢山いて、桓武天皇にも側室が沢山いました。
その中の側室の子である葛原親王の孫かひ孫か定かではないんですが、王子である高望王(たかもちおう)と言う人が、臣籍降下(しんせきこうか)して平の姓をもらって平高望と名乗るようになりました。この人が平氏の最初の祖先です。西暦900年ごろのことです。
(※「臣籍降下」とは皇族が皇室から離れ別の姓をもらって天皇の臣下になる)
その平高望は、朝廷から関東を治める地方行政官の官僚として派遣されました。
その内、京都には戻らずにその子供たちも地方行政官として関東に根付くようになり、そこで一族を増やしていき軍事力を持った武士団を形成していきました。坂東平氏の始まりです。
(つづく)