平清盛のこと
毎回、書いていることが時系列になってなく、話があっちこっちに飛んでしまってすみません。
平家の黄金時代を築いた平清盛は、平家物語の中でも非常に悪く書かれています。
驕り高ぶり、寺院の焼き討ちや、突然、都を京都から福原(今の神戸)に移したりしたことがとても非情な独裁者として描かれています。
ただ、僕はそうは思わないのです。
平家を滅亡に追いやった源頼朝は、殺される運命であった若い時に清盛の温情によって助かっています。
また、後白河法皇が落ち込んでいる時には、三十三間堂をプレゼントしたり 。
ただ、この二人が平家を滅亡させた張本人ですが、その点、清盛には先見の目がなかったかもしれません。
また、清盛は、父忠盛の時代から続く日宋貿易を盛んに行い、貿易港として博多や今の神戸を作っていきました。
天然の良港である所に着目し、港を浚渫し防波堤や岸壁を作り海外貿易の拠点とした。
清盛の大きな功績の一つは海外貿易により日本の経済を発展させたことだと思います。
博多は近年国際クルーズ船の寄港日本一ですし、神戸は国際港として日本の輸出入の拠点です。
清盛がいなかったら今の博多や神戸の繁栄はなかったと思います。
今の日本が外需に頼っている、それをいち早く予見した人物で単純に驕り高ぶりふんずりかえるだけでは日本を引っ張ってきた人物にはなり得なかったろうと思うのです。
だから、僕は清盛に憧憬さえ覚えます。
(おわり)