平氏との出会い
第50代天皇桓武天皇(737ー806)の孫が「臣籍降下(しんせきこうか)」して、平(たいら)の姓をもらって名乗るようになりました。高望王→ 平高望に改名
※「臣籍降下」とは皇族が皇室から離れ別の姓をもらって天皇の臣下になることです。
近年で言えば、現在の天皇陛下の妹である黒田清子さんは「臣籍降下」して一般人と結婚され皇室を離れた方です。
そして、京の朝廷から関東へ派遣され地方の行政官として根を張っていったんです。
そのうち西日本に勢力を伸ばし始め、板東平氏や伊勢平氏が出てきました。
一般的に桓武平氏と言われる所以です。
僕が平氏に強い興味を抱くようになったきっかけは、今から45年前のNHK大河ドラマ「風と雲と虹と」という番組だったと記憶してます。
平将門(たいらのまさかど)のお話です。僕が10歳くらいのときかな、
ストーリーは、10世紀初めごろ桓武天皇の子孫である平将門が朝廷に対する不満から関東で反乱を起こし、独立した王国の政権を作ることを目指しますが、戦いに敗れ無念にも憤死する物語です。
そして、その首は京都へ運ばれ晒し首になります。
そのお墓を動かそうとすると祟りがあると言われる「将門塚」で有名な人です。
この大河ドラマを小さい頃、毎週楽しみに見ていて、この番組で初めて平氏、源氏というものを知りました。
そして、その将門から数代後に出てきたのが平家と言われる武家でした。
「平家」とは西日本に勢力を張った平清盛とその一族を指し、その他は平氏と呼ぶのだそうです。
そして僕はこの将門の大河ドラマをきっかけにどんどん平家に夢中になっていきました。